「サルシカ隊、筏レースに出る⑧」第136回サルシカ隊がいく

投稿日: 2011年08月09日(火)15:27

「出よに!いかだレース出よに!!」

そもそもそう言い出したのは、リエゾウなのだ。
そう、写真右の、たかし隊員の奥さんである。

彼女がサルシカ隊に入った数年前までは、酒を飲む以外に活動に興味を示さず、
めずらしく山登りをすると言い出したかと思うと、下山時に股関節を痛めてそのまま病院送り(笑)。

まあ、アウトドアの活動には縁がなかったのだということで、宴会部の華(夜の蝶と本人は言っている。笑)としてがんばってもらおうじゃないかと思っていたところ、
おととしぐらいから、M子やバカエミと共に海に潜りはじめ、
「あああああああ、海サイコー!!もっと早よ潜っておけばよかったあ!!!」
と叫びつつ、三重の海山川を楽しみはじめたのである。

それに「ええなあ!」と強く反応したのが、よしひろ隊員の奥さんで、新入りの清美隊員(写真左)である。

隊長の妻であるM子(写真右から2番目)は、海に潜るのは好きだけれどカヌーやボートには興味なし。
が、リエゾウがそこまで言うならとOKを出した。

そしておたか隊員(写真左から2番目)は、あきらかに動揺し、拒否の顔をしつつも、
「まあ本当にみんながやるというなら・・・・やっても・・・・」
と思わず言ってしまい、トントン拍子で出てしまうことになってしまったのだ(笑)。

そんなサルシカ・ママさんチームは、一般いかだ部門に出場した。
これは手づくりいかだではなく、実行委員が用意した既製のいかだを使用。

手づくり部門は80メートル先のブイをターンしたが、こちらは60メートル先のブイを回る。
つまり120メートルで争うのだ。

出場者は、消防団チームや、ある会社のスタッフなど、基本男性陣ばかり。
レディオキューブ(FM三重)のある番組チームだけが、男女混合であった。

ちなみに、
女性チームは一切練習などしていない。
この日、会場についてから、隊長オクダからパドル操作のレクチャーを受け、テーブルをいかだに見立ててオイッチニイとイメージトレーニングを開始。

そんな調子だったので、それぞれの夫および関係者は、
「まあ最下位まちがいなしやな」などと思っていたのである。

そしてスタート!!
ん?
んんんん?

結構早くないか・・・?
夫及び関係者はすぐさまそう思ったのである。

パドルの漕ぎ方に力は入っていないのだが、実に息がぴったりと合っているのである。
それで無駄なく前進しているのである。

「おいおい・・・これはいけるかも」
誰もがそう思ったときであった。

隣にいたFM三重の番組チームが急に進路を変え、サルシカ・ママさんチームの方へ!
進路方向に完全に横付けされ、互いににっちもさっちもいかない状況に。

「邪魔~!!どけ~!!」
「どいてどいてどいて~!!」
「どかんか、おらあああああああああ!!」

女性4人、最後は吠えたらしい。

そのあと、迷走するFMチームから離脱し、すごいいきおいで他チームを追い上げるが、時すでに遅し。
残念ながらそのまま3位でゴール!!

「あのFMチームがおらんかったら絶対に勝てたわ!あああ~、くやしい!!」

普段おとなしいおたか隊員まで熱くなっていた。
女性たちの怒り、くやしさは相当だったらしく、帰りの車の中はもちろん、夜の打ち上げのときにも、
FM三重さえいなければ・・・と繰り返しいっていた(笑)。

ちなみに我らサルシカ・ママさんチームの進路妨害をしたのは、
FM三重の「志摩ってこ~ね」のチームであるという。

FM三重といえば、三重テレビのすぐお隣りだし、ワタクシもいくつかの番組に出させてもらったことがあるし、しかもサルシカが運営させていただいている「ゲンキ3ネット」の協力会社でもあるので、まあ大人の対応をしたいと思っているが、ま、その、なんだ、サルシカの宣伝のひとつやふたつやってくれてもバチ当たらんだろう、え、おい、と思っているのである。
もしこの記事をみて、そんな気持ちになったら遠慮なく連絡もらいたい(笑)。

そんな女性たちの熱い戦いを応援するどころか見もせず、生ビールを飲んでいたのがこの男である。
ムネちゃんだ。

「えー、もう勝手に飲んどるの~!」

と、女性たちに咎められると、

「だってさあ、もうオレたちのレース(ペットボトルの3号です)は終わったし、やることあらへんし、帰りは運転せんでええし・・・ええやん。なあ?」

と、最後は他の男性陣に同意を求めるのであるが、誰もうなずきすらしない。
無視である。
針のむしろのまま生ビールを満喫させてやるのだ(笑)。

サルシカ号の運転手である隊長はさすがにビールを飲んでいなかったが、
甘いものを食べていた。
ダイエット中なのに(笑)。

以前からの知り合いの、紀伊長島の和菓子店「とらや製菓」の長井さんと久しぶりの再会。
焼きたてのをごちそうになる。
そういえば前に紀伊長島の街歩きをしているときにも偶然会って、そのときは羊羹をもらったな。
いつもいつもすいません、長井さん!!

そして、サルシカ1号に勝利を譲った「きほく七夕物語」チームの奥村さんとも!
彼は商工会青年部で活動していて、キヨちゃんとも馴染み!
しかも、キヨちゃんと同じ車屋さんだし。

銭湯企画で尾鷲に滞在中、彼に寝込みを襲われ、サルシカ隊に入隊。
今回の夏祭りKODOの運営スタッフでもあり、紀北町の町会議員でもある。

「来年はともにいかだを漕ごうではないか、酒を呑み交わそうではないか」と約束する。

そして紀北町長の尾上さんと、影絵のお芝居をしている「かんからこぼし座」の東さん(中央女性)といっしょに!

尾上さんはこの2週間ほど前に、隊長のワタクシがコメンテーターをしている「とってもワクドキ!」に出演。
その時、司会の稲葉さんから「今度、紀北町で行われるいかだレースに出場する出演者がいるんです!」と言われていて、それでご挨拶(笑)。

一方、東さんはとても明るくて楽しい方で、子どもたちといっしょに影絵で地域の民話をつたえる活動をしている『かんからこぼし座』の座長。

影絵も見せていただいたし、何度かお会いしている方で、こんなところで再会してビックリ。

しかし、町長までやたらノリがいいし、ゲンキ。
紀北町はホンマに面白いところや。

こうして紀北町との友好を深めている間に、ついに時間となった。
決勝である。

「負けるとわかっていても、男には戦わなければいけないときがある・・・・」
(by キャプテン・ハーロック)

ついに次回、感動の完結!
サルシカ隊は、紀北町の強者たちとの戦いに挑む!!!